橋本眞由己「未来へ」リリース記念ツアー@神戸クレオール
2009年 04月 13日
歩くと汗ばむような陽気の中、
ボクはハンター坂をちょっと急ぎ足で上った
神戸クレオール
そこが、ボクの目的地
あぁ、ここだ!
ライブハウスにしては、少し控えめな看板を見つけた
半開きの扉は、それだけで「扉の内側」での音を期待させてくれるようだね
会場時間には、まだ時間があった
だけども、ボクの心は今日の陽気のようにワクワクしている
ようやく(笑)待ち望んでいた人が
彼女たちの生まれ故郷に戻ってきてくれたから。。。
橋本眞由己・ソロデビューアルバム「未来へ」
そのリリースを記念しての凱旋ツアーの日なんだから
~ 18:30 ~
半開きだった扉は、オーナーの手によって大きく開放され
ボクは、店内へと入ってゆく
まず、目を引くのは、真っ赤に塗られた鉄骨の梁
… 壁に、一部写ってますけど、天井に真っ赤な鉄骨が横たわってます…
そして、漆黒の輝きが美しいピアノは調律師の手によって調律中であった
いずれ登場する音楽家の想いに充分に答えることができるように。。。
ステージに向かって、右の壁には、岡本太郎の作品が張られ
左には、ピカソの作品が張られている
ブロック積みの壁に、硬そうな木材の床
落ち着いた雰囲気は、まるで美術館か、礼拝堂のような静かさを持っている
~ 19:30 ~
照明が落とされ、いよいよ、今夜の主役の登場だ
橋本一子(pf)
吉野弘志(b)
そして、主役の橋本眞由己(vo)
姐・橋本一子のピアノ・ソロで幕を開けます
橋本一子の指から鍵盤に伝わり奏でる音色は
最初の、ほんとうに最初の「ひとつの音」で聴くものを世界に引きずり込む
~ さて、今夜はこんな話し
あるところに、子供が、男の子がいたのです
季節は、春
光、柔らかく
風は優しい
男の子は、小川のほとりで川の流れを見つめていたり
葉っぱで作った小さな舟を流したりして遊んでいました
彼は、流れる舟を追いかけて、追いかけて
そんな彼を春風が優しく追ってゆきます
(ピアノ・ソロ~未来へ)
川の流れは、海へと通じ
やがて、彼も青年へと成長します
青年になった男の子は電車で旅に出ます
開け放った窓からは、初夏の香りを運ぶ風が彼の髪を撫でています
ぼんやりと、窓の外を眺める彼
林を抜けると、一面に海の煌きが彼の目を射るのです
「あぁ、海だ。。。」
(夢の中へ)
彼は、電車を降り
砂浜を歩くことにしました
しばらく歩いた彼は、砂浜に座り
石を波に向かって投げてみたり
ぼんやりと、波を眺めてみたり
やがて、彼の脳裏に浮かぶのは
「あの人」のこと
「いまごろ、どうしているんだろうな。。。」
(My Girl)
波の音を聴きながら、ついうたた寝をしてしまった彼は
いや、彼の意識は、時を遡る旅にでます
はっと、目をさますと
そこは、中世の建物
白い壁、大小さまざまな緑の鉢植え
彼は、中庭の木陰で柱にもたれかかって寝ていたのでした
目を覚ました彼は、それでも動くことなく身体を柱に預けたまま
やがて、どこからか、女性の歌声が聞えてきます
悲しいような、切ないような歌声
彼は、また目をつぶって、彼女の歌に耳を傾けて。。。
バレエ人形のオルゴールは、海へと沈んでゆき
人魚の涙か、海の泡か。。。。。
(恋)
次に目を覚ましたとき、彼は大きな夕日の中にたたずんでいました
青年だった彼も、いまは立派な大人になって
田舎道の果てに沈んでゆこうとする、大きなオレンジ色の夕日
どこかで聞えてくる、子守唄
懐かしい故郷の風景の中でたたずむ
(中国地方の子守唄)
~ 現実の世界へ
重厚なサウンド
ベースと、ピアノの奏でる音は
メロディとベースを交差し、共鳴し
過激なほどにアレンジされた演奏の上で
オーソドックスに透明感溢れるように歌い上げる声
アヴァンギャルドなジャズアレンジなジャパニーズ・トラデショナル
(赤とんぼ)
春から夏へと季節は移り
子供から青年へと主人公が辿っていったように感じる1stセットでありました
休憩をはさんでの2ndセット
1stセットと同様に、一子さまのピアノソロで幕を開けますが
なんかねぇ、
もぅ、素晴らしすぎて
身をゆだねすぎて
メモを取るのももったいなくて(余韻に浸ってると次のが始まるもん)
表現できませぬ。。。。。
フワフワと身体が浮遊する感じが気持ちええんやもん!
眞由己さまの歌声が優しくて身体に染みてくるし
ただ言えることは、
ピアノとベースだけというきわめてシンプルな楽器構成ではありますが
だからこそ、素材の持ち味がモノを言うんだな、と再認識
ちなみに、本日のライヴでは楽器にはアンプは繋いでおりません
完全にナマの音なのです!!!
ブロックの壁と、硬い木材の床のせいなのか
「音」は美しく響き、最後の消え入るような余韻までも
ほんとうに素晴らしく表現してくれるのです
シンプルな、でもとびっきりの「音」と
眞由己さまの透き通った歌声は、そんな空間の中で響きます
なんと、贅沢な!
むりやり例えるならば、渋谷でのお披露目ライヴはイタリア料理
明るくて、陽気で、ワイワイと楽しく、色とりどりな音色の中での戯れ
神戸でのライブは、日本料理
素材にこだわって、素材の持ち味を充分に出し切るんだけども
あくまで、それは主役を一層ひきたたせる
主役も、それに負けないくらいにチカラ強く!
シンプルゆえの美味、極まる、みたいな
一子さまの重低音な和音に、稲光のように煌く高音
吉野さまの中近東、シルクロードを思わせるようなテイストのベース
そして、眞由己さまのどこまでも澄み切ったトーン
三位一体という表現が陳腐すぎてバカバカしいくらいに色あせてしまう
でも、ほかになんて言ったらいいんだろ
語彙が貧弱だな。。。(汗
そんな一夜のできごと
----------
橋本眞由己「未来へ」リリース記念ツアー@神戸クレオール
(04/11/2009)
橋本一子(pf、vo)
吉野弘志(b)
橋本眞由己(vo)
1stセット
ピアノ・ソロ~未来へ
夢の中へ
My Girl
恋
中国地方の子守唄
赤トンボ
未知への世界
2ndセット
Homeless in Home(ピアノソロ)
Lapin
ミツヲ、改め今夜はマコヲ
告白(フューチャリング、極悪は吉野だ!(吉野さま敬称略で失礼します)w)
カエルのサンバ(J.ジルベルト風・江藤直子テイストな詩を添えて。。。)
星の雫
勇気をだして
アンコール
Mas Que Nada
実は、わたし
嵐を呼ぶ女なのぉぉぉ~!
むかし、台風20号を呼び寄せて、お客さんが3人。。。
そっか!
旅にでたら晴れるのね!
で、こんどはいつ(ツアー)やるの?
意外に、タフだな。。。
昔の話だけど、
妹を玄関まで送りにいって、もどってみたら。。。。いなかった(クソ!
よっぽど、根にもってるんだぁ(陰の声)(爆
ボクはハンター坂をちょっと急ぎ足で上った
神戸クレオール
そこが、ボクの目的地
あぁ、ここだ!
ライブハウスにしては、少し控えめな看板を見つけた
半開きの扉は、それだけで「扉の内側」での音を期待させてくれるようだね
会場時間には、まだ時間があった
だけども、ボクの心は今日の陽気のようにワクワクしている
ようやく(笑)待ち望んでいた人が
彼女たちの生まれ故郷に戻ってきてくれたから。。。
橋本眞由己・ソロデビューアルバム「未来へ」
そのリリースを記念しての凱旋ツアーの日なんだから
~ 18:30 ~
半開きだった扉は、オーナーの手によって大きく開放され
ボクは、店内へと入ってゆく
まず、目を引くのは、真っ赤に塗られた鉄骨の梁
… 壁に、一部写ってますけど、天井に真っ赤な鉄骨が横たわってます…
そして、漆黒の輝きが美しいピアノは調律師の手によって調律中であった
いずれ登場する音楽家の想いに充分に答えることができるように。。。
ステージに向かって、右の壁には、岡本太郎の作品が張られ
左には、ピカソの作品が張られている
ブロック積みの壁に、硬そうな木材の床
落ち着いた雰囲気は、まるで美術館か、礼拝堂のような静かさを持っている
~ 19:30 ~
照明が落とされ、いよいよ、今夜の主役の登場だ
橋本一子(pf)
吉野弘志(b)
そして、主役の橋本眞由己(vo)
姐・橋本一子のピアノ・ソロで幕を開けます
橋本一子の指から鍵盤に伝わり奏でる音色は
最初の、ほんとうに最初の「ひとつの音」で聴くものを世界に引きずり込む
~ さて、今夜はこんな話し
あるところに、子供が、男の子がいたのです
季節は、春
光、柔らかく
風は優しい
男の子は、小川のほとりで川の流れを見つめていたり
葉っぱで作った小さな舟を流したりして遊んでいました
彼は、流れる舟を追いかけて、追いかけて
そんな彼を春風が優しく追ってゆきます
(ピアノ・ソロ~未来へ)
川の流れは、海へと通じ
やがて、彼も青年へと成長します
青年になった男の子は電車で旅に出ます
開け放った窓からは、初夏の香りを運ぶ風が彼の髪を撫でています
ぼんやりと、窓の外を眺める彼
林を抜けると、一面に海の煌きが彼の目を射るのです
「あぁ、海だ。。。」
(夢の中へ)
彼は、電車を降り
砂浜を歩くことにしました
しばらく歩いた彼は、砂浜に座り
石を波に向かって投げてみたり
ぼんやりと、波を眺めてみたり
やがて、彼の脳裏に浮かぶのは
「あの人」のこと
「いまごろ、どうしているんだろうな。。。」
(My Girl)
波の音を聴きながら、ついうたた寝をしてしまった彼は
いや、彼の意識は、時を遡る旅にでます
はっと、目をさますと
そこは、中世の建物
白い壁、大小さまざまな緑の鉢植え
彼は、中庭の木陰で柱にもたれかかって寝ていたのでした
目を覚ました彼は、それでも動くことなく身体を柱に預けたまま
やがて、どこからか、女性の歌声が聞えてきます
悲しいような、切ないような歌声
彼は、また目をつぶって、彼女の歌に耳を傾けて。。。
バレエ人形のオルゴールは、海へと沈んでゆき
人魚の涙か、海の泡か。。。。。
(恋)
次に目を覚ましたとき、彼は大きな夕日の中にたたずんでいました
青年だった彼も、いまは立派な大人になって
田舎道の果てに沈んでゆこうとする、大きなオレンジ色の夕日
どこかで聞えてくる、子守唄
懐かしい故郷の風景の中でたたずむ
(中国地方の子守唄)
~ 現実の世界へ
重厚なサウンド
ベースと、ピアノの奏でる音は
メロディとベースを交差し、共鳴し
過激なほどにアレンジされた演奏の上で
オーソドックスに透明感溢れるように歌い上げる声
アヴァンギャルドなジャズアレンジなジャパニーズ・トラデショナル
(赤とんぼ)
春から夏へと季節は移り
子供から青年へと主人公が辿っていったように感じる1stセットでありました
休憩をはさんでの2ndセット
1stセットと同様に、一子さまのピアノソロで幕を開けますが
なんかねぇ、
もぅ、素晴らしすぎて
身をゆだねすぎて
メモを取るのももったいなくて(余韻に浸ってると次のが始まるもん)
表現できませぬ。。。。。
フワフワと身体が浮遊する感じが気持ちええんやもん!
眞由己さまの歌声が優しくて身体に染みてくるし
ただ言えることは、
ピアノとベースだけというきわめてシンプルな楽器構成ではありますが
だからこそ、素材の持ち味がモノを言うんだな、と再認識
ちなみに、本日のライヴでは楽器にはアンプは繋いでおりません
完全にナマの音なのです!!!
ブロックの壁と、硬い木材の床のせいなのか
「音」は美しく響き、最後の消え入るような余韻までも
ほんとうに素晴らしく表現してくれるのです
シンプルな、でもとびっきりの「音」と
眞由己さまの透き通った歌声は、そんな空間の中で響きます
なんと、贅沢な!
むりやり例えるならば、渋谷でのお披露目ライヴはイタリア料理
明るくて、陽気で、ワイワイと楽しく、色とりどりな音色の中での戯れ
神戸でのライブは、日本料理
素材にこだわって、素材の持ち味を充分に出し切るんだけども
あくまで、それは主役を一層ひきたたせる
主役も、それに負けないくらいにチカラ強く!
シンプルゆえの美味、極まる、みたいな
一子さまの重低音な和音に、稲光のように煌く高音
吉野さまの中近東、シルクロードを思わせるようなテイストのベース
そして、眞由己さまのどこまでも澄み切ったトーン
三位一体という表現が陳腐すぎてバカバカしいくらいに色あせてしまう
でも、ほかになんて言ったらいいんだろ
語彙が貧弱だな。。。(汗
そんな一夜のできごと
----------
橋本眞由己「未来へ」リリース記念ツアー@神戸クレオール
(04/11/2009)
橋本一子(pf、vo)
吉野弘志(b)
橋本眞由己(vo)
1stセット
ピアノ・ソロ~未来へ
夢の中へ
My Girl
恋
中国地方の子守唄
赤トンボ
未知への世界
2ndセット
Homeless in Home(ピアノソロ)
Lapin
ミツヲ、改め今夜はマコヲ
告白(フューチャリング、極悪は吉野だ!(吉野さま敬称略で失礼します)w)
カエルのサンバ(J.ジルベルト風・江藤直子テイストな詩を添えて。。。)
星の雫
勇気をだして
アンコール
Mas Que Nada
実は、わたし
嵐を呼ぶ女なのぉぉぉ~!
むかし、台風20号を呼び寄せて、お客さんが3人。。。
そっか!
旅にでたら晴れるのね!
で、こんどはいつ(ツアー)やるの?
意外に、タフだな。。。
昔の話だけど、
妹を玄関まで送りにいって、もどってみたら。。。。いなかった(クソ!
よっぽど、根にもってるんだぁ(陰の声)(爆
by funfunloving
| 2009-04-13 21:37
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